平成17年9月に開院しました。
現在、医師1名・看護師4名・理学療法士3名・診療放射線技師1名・医療事務員3名の計12名のスタッフで運営しています。
整形外科で治療するのは、運動器の病気やけがです。運動器とは、骨や関節、筋肉、神経など、体を支えたり、動かしたりするための器官です。消化器・呼吸器・循環器などと同じで、身体の中の大切な仕組みの一つです。変形性膝関節症・肩関節周囲炎(五十肩)・腰痛症・頚椎症(肩こりを含む)などが代表的な病気です。それらの病気と、四肢(てあし)や脊椎(せぼね)のけが(創傷・打撲・捻挫・骨折)を治療しています。また、全身的な病気として、骨粗鬆症や関節リウマチ・痛風なども治療分野に含まれます。痛みの強い急性期には、まず、症状を和らげる対症療法を基本とします。痛みを軽減するための、日常生活上の姿勢・動作の注意点を指導します。また、内服薬・外用剤の処方や物理療法に加えて、必要に応じて膝・肩への関節注射(ヒアルロン酸等)や各種ブロック注射(トリガーポイント注射・仙骨裂孔ブロック等)を行います。そして、急性期の強い痛みが軽減してから、運動療法を行います。
物理療法やマッサージ等の症状を和らげるための「人にしてもらう治療」だけではなく、患者さんが能動的に「自分で行う治療」として、運動療法を広く取り入れることを基本にしています。手術などの、より専門的な治療を考慮する必要がある場合には、各分野の専門医のいる病院の情報を提供し、希望された場合には紹介しています。
運動器リハビリテーション(Ⅱ)の施設基準を満たしています。2名以上の理学療法士が常勤することがひとつの条件ですが、当院には常勤2名・非常勤1名の計3名の理学療法士が勤務しています。また、看護師2名が研修を受けて、運動器リハビリテーションセラピストとして認定されています。
機能訓練室の面積が45㎡以上あることも条件にふくまれますが、当院のリハビリテーション室は140㎡の広さがあります。充分な広さを持つスペースで、専門的な知識と資格を持つスタッフが、運動器リハビリテーションに携わっています。
X線写真の見やすさは、撮影後のデジタル処理で調整できますが、撮影方向は後から調整できません。正しい方向(真正面・真横等)の撮影には、専門的な知識と経験が必要です。正しく撮影されたX線写真は、診断精度を向上させるために必須のものです。